私が「親業」と出会ったのは、長男が中学3年生、次男が中学1年生の時です。二人とも不登校になり5年目を迎えていました。5年目にもなると、家にいることは当たり前の日常風景となり、今さら何をどう言おうとは思ってもいませんでしたし、家にいることを認めてもいました。でもやはり、心のどこかでは「学校に行って欲しい」「高校はどうするのか」という不安は心から離れることはありませんでした。
そんな時、同じように不登校の子供を持つお母さんから「”おやほっと”に行ったら、すごく自分が楽になるんよ。」と言われ、私も行ってみることにしました。なぜなら、私はそれまでに不登校に関する色々な本を読みましたが、どれを読んでも母親としての自分を責めるばかりで、子育てに対する自信を失っていたからです。
「親業」で学んだコミュニケーションの方法を使うことで、本当に気持ちが楽になり、素直に子供を愛おしく思う気持ちを言葉にして表現できるようになってきました。私たち親子の間に、どんどん心のかけ橋がかかるのを感じました。そして、「子どもに愛が伝わるってこういうことなんだなぁ」と実感しました。
私は今まで、彼らの将来を勝手に想像し、勝手に決めつけ、勝手に不安になっていたのです。でも、目標や夢をかなえるのは、彼らであって私じゃない!私は、どんな時も彼らを「応援する味方でいる」それだけです。親の愛が、子どもにしっかりと伝わったとき、必ず子どもは変わります。
現在、長男は高校3年生、次男は高校1年生。それぞれ自分で決めた高校へ進み、高校生活を楽しく過ごしています。長男は、「俺の中で、不登校の頃は抹消した。たった4~5年なんて消してもなんともないしな!」と笑って言います。次男は、もっと素直に気持ちを言葉にしてくれます。「お母さん、ありがとうな、いっつも味方でおってくれて」と。
こんな息子達の言葉は、私の宝物です。
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